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多くのユーザーの同時追加

Oracleインスタント・ポータルでは、Excelスプレッドシートなどの.csv(カンマ区切り値)ファイルから個々のユーザー・アカウントを作成する手段を提供しています。このユーティリティでは、ファイル内の各行が各ユーザーのレコードであると想定しています。

.csvファイルからOID(Oracle Internet Directory。ここにすべてのユーザー・アカウントが格納されます)にデータをロードする手順は、次のとおりです。

  1. ファイルcsv2ldp.properties($ORACLE_HOME/ldap/odi/samples/csv2ldp.propertiesにあるサンプル・ファイル)にアクセスします。

  2. 次のパラメータを使用してcsv2ldp.propertiesを更新します。

    パラメータ 説明 場所

    保存先URL

    odip.bootstrap.desturl

    OIDサーバーのホストおよびポート情報(書式は、ホスト:ポート)。 標準的なインストールの場合、このパラメータは$ORACLE_HOME/config/ias.propertiesOIDhost, OIDportとして記述されています。

    保存先DN

    odip.bootstrap.destdn

    OIDサーバーの認証に使用されるDN。

    OIDの各エントリは識別名(DN)で一意に識別されます。OID管理者アカウントのDNを指定します。

     

    保存先パスワード

    odip.bootstrap.destpas

    指定したDNのOIDサーバーに対する認証で使用されるパスワード。 OID管理者アカウントのパスワードを指定します。

  3. 次の各ファイルの説明を確認します。

    ファイル 説明 サンプル・ファイルの場所

    データ・ファイル

    odip.bootstrap.srcurl

    データが存在するCSVファイル。ファイルの完全パス名を指定します。 $ORACLE_HOME/ldap/odi/samples/csvsample.data

    制御ファイル

    odip.bootstrap.srcctl

    データに関する制御情報を含むファイル。ファイルの完全パス名を指定します。

    このファイルはすでにOracleインスタント・ポータル・ユーザーのロード用に設定されています。

    $ORACLE_HOME/ldap/odi/samples/csvsample.ctl

    マップ・ファイル

    odip.bootstrap.mapfile

    システム固有の属性をOID固有の属性にマップします。

    このファイルはすでにOracleインスタント・ポータル・ユーザーのロード用に設定されています。

    $ORACLE_HOME/ldap/odi/samples/csvload.map.sample

    odip.bootstrap.logfile

    処理ログを格納するファイル。 デフォルトのログは$ORACLE_HOME/loaddata.logです。
    odip.bootstrap.trcfile デバッグ・トレース情報を格納するファイル。 デフォルトのトレース・ファイルは$ORACLE_HOME/loaddata.trcです。

    示された場所($ORACLE_HOME/ldap/odi/samples)にデフォルト・ファイルがある場合、ツールをすぐに使用できます。

  4. サンプル・データ・ファイル(cp $ORACLE_HOME/ldap/odi/samples/csvsample.data $ORACLE_HOME/ldap/odi/samples/csvsample.data.orig)をバックアップします。

  5. アップロードするOracleインスタント・ポータル・ユーザーを使用して、csvsample.dataを編集します。

  6. ご使用のOracleAS Infrastructureインストールの$ORACLE_HOMEディレクトリから、dipassistant loaddata -cfg ldap/odi/samples/csv2ldp.propertiesコマンドを使用してツールを起動します。

    デフォルトでは、すべてのユーザーはマップ・ファイルで設定されたデフォルトのパスワードwelcome01を使用して、ディレクトリにロードされます。異なるデフォルト・パスワードを選択するには、csvload.map.sample.file を編集してwelcome01を必要なパスワードで置き換えます。パスワードは少なくとも5文字の長さで、数字を1つ以上含む必要があります。

    ロード後、ユーザーはOracleインスタント・ポータルにログインできます。ユーザーに関する詳細を追加するには、Oracleインスタント・ポータルの「ユーザー管理」画面を使用します。

  7. 「OracleAS Portal Groups」ポータルを使用して各ユーザーをOIP_AVAILABLE_USERSグループに追加します。 追加しない場合、そのユーザーはユーザー権限の管理ダイアログに表示されないため、Oracleインスタント・ポータルにアクセスできなくなります。
  8. ユーザー権限の管理ダイアログを使用して各ユーザーに適切な権限を割り当てます。

    「ユーザーの管理」アイコン

    「Oracleインスタント・ポータル」ページに対する「表示」権限も持たないユーザーは、ポータルをいっさい表示できません。