チャート、レポート、カレンダ、フレーム・ドライバおよび動的ページなどのデータベース・ポートレットを作成する場合は、手動でコーディングしたSQL問合せにバインド変数を追加できます。各バインド変数は、データベース・ポートレットのベースとなる表またはビュー内の列に対応し、データベース・ポートレット用のカスタマイズ・フォーム内に入力フィールドを作成します。ユーザーは、入力フィールドで値を入力して、データベース・ポートレット内に表示する列データを選択できます。
SQL問合せでは、バインド変数は先頭にコロンが付いた英数文字列として表示されます(:var1、:var2、:var3など)。たとえば、次のSQL問合せにより、SCOTT.EMP表のSALARY列とDEPT列の入力フィールドが作成されます。
select ename, sal, dept
from scott.emp
where sal = :salary and deptno like :dept
このSQL問合せを入力すると、2つのテキスト入力フィールドを持つカスタマイズ・フォームが作成されます。ユーザーは、最初のテキスト入力フィールドを使用して給与を選択できます。2番目のフィールドでは、部門番号を選択します。ユーザーがカスタマイズ・フォームのボタンをクリックすると、ユーザーが入力フィールドに入力した値を使用してデータベース・ポートレットが作成されます。
バインド変数はSQLの知識がなくても指定できます。各種データベース・ポートレット作成ウィザードの「カスタマイズ・フォームの表示オプション」ステップに表示される「列」フィールドで、パラメータ入力が可能な列を指定できます。
各バインド変数と関連付けられた表またはビュー列の値リストも指定できます。これにより、カスタマイズ・フォームのエンド・ユーザーには、値を入力するための単純な入力フィールドのかわりに、その入力フィールドの値の選択肢が表示されます。前述の例のDEPT列に値リストを指定すると、そのカスタマイズ・フォームには、「Accounting」、「Operations」、「Research」、「Sales」という選択肢を含む「Department」リストが表示されます。